自作したパソコンや、BTO・ゲーミングPCを売ろうと思ったとき、「これって普通のパソコンと違うけど、ちゃんと値段がつくんだろうか」と不安になる方は多いと思います。
市販モデルのように決まった型番があるわけでもなく、中身も自分仕様。
売れるのか、いくらになるのか、見当がつきにくいですよね。
不安の正体は、たいてい「どこに売ればいいか分からない」ことにあります。
近所のリサイクルショップに持ち込んで安く買い叩かれたら嫌だし、かといって「グラボだけ別で売った方が高い」なんて話も聞く。
本体まるごとがいいのか、パーツにバラすのがいいのか、判断材料がないまま動くのは怖いものです。
この記事では、買取店の宅配買取部門で査定を担当していた私が、自作・BTO・ゲーミングPCを損せず売るための考え方を整理します。
なぜ店選びで結果が真逆になるのか、本体まるごととばらし売りはどちらが得か、そして少しでも高く売るコツまで、査定していた側の視点でお話しします。
読み終わるころには、「自分のPCはどこに、どうやって売ればいいか」がはっきり判断できるようになっているはずです。
捨てるように安く手放して後悔する前に、ぜひ最後まで読んでみてください。
自作PC・BTO・ゲーミングPCは買い取ってもらえる?【結論】

結論から言うと、自作PCもBTOもゲーミングPCも、ちゃんと売れます。
むしろ市販の一般ノートより高い値段がつくことも珍しくありません。
ただし、ひとつだけ大きな条件があります。
それは「どこで売るか」です。
同じ1台でも、売る店を間違えるだけで買取額が数分の一になることがあります。
専門店で売ればスペック相応の値段がつくのに、一般的なリサイクルショップに売ると、本来の価値がごっそり抜け落ちてしまう⋯。
これが、自作・BTO・ゲーミングPCの買取でいちばん大事なポイントです。
なぜそんなに差が出るのか。査定していた側から見た「店ごとの中身の違い」を、次で具体的に説明します。
査定でどこを・どの順番で見られるかは、以下の記事で全体像を解説しています。
なぜ「店選び」でこんなに差がつくのか(元査定担当の視点)

一般リサイクル店は「型番」でしか値段を決められない
私が査定していた店では、持ち込まれたパソコンの型番を調べ、オークションやメルカリで「同じ機種がいくらで売れているか」を確認して買取価格を決めていました。
市販モデルなら型番一発で相場が出るので、これで十分機能します。
ところが、自作PCやBTO・ゲーミングPCになると話が変わります。
そもそも、まったく同じ構成の出品が市場にほとんどありません。
あったとしても、CPUやグラボ、メモリの組み合わせが微妙に違っていて、そのまま参考にはできない。
結果として「これはいくらで売れるか読めない」状態になり、査定する側は売れ残りのリスクを避けて安全側、つまり低めに見積もることになります。
実際、私が査定する側に回る前の話ですが、「PC強化買取」をうたうリサイクルショップに、そこそこ高スペックのノートを持ち込んだことがあります。
出てきた査定額は、まさかの300円でした。
担当者は型番だけを調べて、中のスペックをろくに見ずに低い相場を当てはめたのです。
もちろんキャンセルして持ち帰りました。
知識のないスタッフは型番しか見ない。
このとき、身をもってそれを知りました。
査定員がパーツを見られない/見ても「売る環境」がない
もうひとつの理由が、査定するスタッフがパソコンの専門家とは限らないことです。
家電もゲーム機も扱う総合的なリサイクル店では、査定員がパーツ一つひとつの価値を細かく見分けるのは難しい。
高価なグラボが載っていても、それが値段に反映されないことが起こります。
さらに根本的な問題として、仮にパーツの価値が分かったとしても、その店に「パーツ単位で売る環境(再販ルート)」がなければ、結局値段はつけられません。
買い取っても売り先がなければ在庫になるだけだからです。
パーツを店頭に並べても、お客さんの層と合っていません。
買い取ったところで、オークションやフリマアプリで1点ずつ捌くことになります。
一般の店が、パソコン1台のためにそこまでやる理由はありません。
だから私は、そういうPCを持ち込まれたときは、正直に「うちより、パソコン専門の買取業者に出したほうがいいですよ」と状況を伝えて、他の業者を勧めていました。
自分の店では、その価値を出し切れないと分かっていたからです。
だから「パーツ単位で査定できる専門店」に出す
裏を返せば、査定するスキルと、パーツを再販できる環境の両方がそろった専門店に出せば、自作・BTO・ゲーミングPCは本来の価値が出ます。
相場が読みにくい機種でも、近いスペックから丁寧に類推し、パーツごとの価値を積み上げて値段をつけてくれるからです。
自作・BTO・ゲーミングPCを売るなら、一般リサイクル店ではなく、PCに強い専門の買取業者で売る。
これが大前提です。
なぜ相場が読みにくい機種は安く見られるのか、相場の調べ方は以下記事で詳しく解説しています
本体まるごと? パーツにバラして売る? どっちが得か

自作・BTO・ゲーミングPCを売るとき、多くの人が迷うのが「本体まるごと売るか、パーツにバラして1点ずつ売るか」です。
ここは査定していた側としての実感を正直にお話しします。
基本は「本体まるごと」でOK(きちんと見る店に出す前提)
先に結論を言うと、基本は本体まるごとで問題ありません。
パーツを一つひとつ外して個別に出品するのは、正直かなり手間がかかります。
そして、前の章で書いたようにパーツ単位できちんと査定してくれる専門店に出す前提なら、まるごとでも十分きちんと値がつきます。
どこで売るかさえ間違えなければ、わざわざバラす必要はない。
これがいちばん現実的な答えです。
例外:単体で高く売れるパーツもある(グラボ・SSD・メモリ)
とはいえ、単体でもしっかり値段がつくパーツがあるのも事実です。
査定していた実感として、はっきり値がつきやすかったのは次のあたりです。
- グラフィックボード(GPU):単品でオークションやフリマアプリに出品が多く、相場が立ちやすいため、単体でも高値がつきやすい傾向がありました。
- SSD・メモリ:これらも単体で値段がついていたケースが多いです。
見分け方はシンプルで、オークションやフリマアプリで「同じパーツ」を検索し、実際に売れた(成約した)出品が出てくれば、単体でも売れる可能性があるということです。
買取価格の目安は、他のパーツと同じく実際に売れている価格の3〜5割程度と考えておくとよいでしょう。
オークションやフリマで売れた価格を確認する具体的な手順は、相場記事でくわしく解説しています。
それでも「まるごと」を勧める理由(ばらし売りの落とし穴)
「じゃあグラボだけ抜いて別で売った方が得なのでは?」と思うかもしれませんが、そう単純ではないケースもあります。
グラボを抜いてしまうと、残った本体側は「GPUなし」の状態になり、査定額が大きく下がったり、そもそも買い取ってもらえなくなったりすることがあります。
パーツ単体で稼いだ分を、本体の値下がりで相殺してしまい、トータルではさほど変わらない⋯。
そんな結末も十分ありえます。
加えて、出品の手間、売れ残るかもしれないリスク、そして売却後のデータの取り扱いまで全部自分の責任になる点も見逃せません。
ですから、パーツばらし売りが向いているのは、オークションやフリマで単体相場をきちんと確認できる高価なパーツ(グラボなど)を持っていて、なおかつ手間を惜しまない人に限られます。
「とにかく手間なく、まとめて確実に現金化したい」なら、本体まるごとで専門店に出すのがいちばんです。
自作・BTO・ゲーミングPCを高く売るコツ

売る店を決めたら、あとは少しの工夫で査定額が変わります。
査定していた側から見て「これをやってくれると助かる/評価しやすい」というポイントを挙げます。
スペックは「自己申告」する
自作・BTOで一番もったいないのが、良いパーツを積んでいるのに、それが伝わらずに見落とされることです。
カスタム機は型番から中身が分からないので、申告しないと詳しくないスタッフには気づいてもらえないことがあります。
CPU・グラボ・メモリ・ストレージの型番や容量を、簡単なメモにして一緒に添えておきましょう。
「Ryzen 7 ○○/RTX ○○/メモリ32GB/SSD 1TB」といった具合に書いておくだけで、査定側は価値を拾いやすくなります。
専門店ほどこうした情報を正しく評価してくれます。
改造・換装したパーツは隠さず伝える
メモリ増設やグラボ換装など、購入後に手を入れている場合は、隠さず正直に伝えてください。
隠してもメリットはなく、むしろ良いパーツは伝えないと査定に反映されません。
過去には、増設で価値が上がった例もあれば、逆に元のパーツを外して売ったことで減額になった例もあります。
もし換装時に外した純正パーツが残っているなら、それも一緒に出すと評価が上がるケースもあります。
とにかく「今この1台に何が載っているか」を正確に伝えるのが得策です。
付属品の欠品やダメージで、いくら減額されるかの具体例は以下の記事にまとめています。
売り時は「次の世代が出る前」
パソコンの相場は、新しい世代のパーツが出ると一段下がります。
特にCPUやGPUの世代交代のタイミングで、旧世代機はまとめて値を下げます。
査定していると、詳しい人ほど新製品の発表「前」に売りに来るのがよく分かりました。
「そろそろ次のグラボ/CPUが出そうだな」と感じたら、それが売り時のサインです。
迷っているうちに新モデルが出ると、数千円〜数万円下がることもあります。
なお、売る前のデータ消去は必ず自分でやっておきましょう。
ここは価格とは別に、必ず押さえておきたい部分です。
初期化だけでは不十分なケースもあります。安全なデータ消去の手順はこちらで解説しています。
そのほか、売る前にやっておくべき準備は8項目のチェックリストにまとめました。
自作・BTO・ゲーミングPCはどこに売る?(目的別)
ここまでお話ししたとおり、自作・BTO・ゲーミングPCで失敗しないコツは「PCに強く、パーツ単位で査定してくれる専門の買取業者に売る」ことに尽きます。
そのうえで、私が査定していた立場から見て候補になる業者を目的別に挙げます。
Windows機か、カスタムしたMacかで売る業者が変わります。
いずれも無料査定なので、複数社に出して見比べるのが基本です。
まずはPC専門店でしっかり査定してほしい人 → PC買取のYTH

パソコン買取に特化した宅配専門の業者で、査定歴の長いバイヤーが対応しています。
パーツ単位まで踏み込んで査定してくれる買取業者なので、自作・BTO・ゲーミングPCのように「中身で価値が決まる」機種と相性が良い業者です。
宅配で送るだけで完結するので、手間もかかりません。
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タイミングが合えば上乗せを狙いたい人 → パソコン買取アローズ

期間限定で買取額アップのキャンペーンを実施していることがある業者です。
売り急ぎでなければ、キャンペーン中のタイミングを狙うことで、通常より上乗せされるケースもあります。
ただし、動作しないパソコンと、Windows 8以前のパソコンは買取対象外です。
送っても買い取ってもらえず、1商品あたり2,000円の引取料・処分料がかかります。(公式の申込フォームに記載)
動作不良のモニターも同じ扱いです。
キャンセル時の返送料も有料です。
起動しない自作PCや、古い世代のパーツで組んだ機体は、ここではなくパーツ単位で査定してくれる業者に出してください。
まず査定に出して、他社と条件を見比べる相手として押さえておくとよいでしょう。
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Macを自分好みに構成している人 → Mac買取ネット

売りたいのがWindows機ではなくMacで、メモリやストレージを増やしたり、Mac Pro・Mac Studioを構成にこだわって組んだりしている場合は、Mac専門の買取業者を選ぶのが確実です。
Mac買取ネットは、その名のとおりMacに特化した宅配買取で、箱に詰めて送るだけで査定してもらえます。
Macは中古需要が高く、構成によって価値が大きく変わります。
一般のリサイクル店では、こうしたカスタムMacの構成差までは見きれないことがありますが、Mac専門店ならそのあたりを踏まえて査定してくれます。
カスタムしたMacをきちんと評価してほしい人に向いた業者です。
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ノートPCも含めた業者比較と相場は、以下の記事にまとめています。

よくある質問(FAQ)
まとめ
自作PC・BTO・ゲーミングPCを損せず売るためのポイントを整理します。
- 売る店で結果が真逆になる!型番でしか値段を決められない一般リサイクル店は避け、PCに強くパーツ単位で査定できる専門店で売る。
- 基本は本体まるごとでOK!きちんと見てくれる店に売れば十分値がつく。グラボなど単体相場が確認できる高価パーツを持ち、手間を惜しまない人だけばらし売りも選択肢。
- スペックは自己申告し、改造も隠さず伝える!売り時は次のCPU・GPU世代が出る前。
自作・BTO・ゲーミングPCは、正しい相手に売ればしっかり値段がつく機種です。
捨てるように安く手放して後悔しないよう、まずはPCに強い専門店で無料査定を取ってみてください。



