買い替えや整理で使わなくなったノートパソコン。
「そもそもいくらで売れるのか」「どこに出せば高くて安全なのか」が分からず、そのまま引き出しで眠っている⋯。
という人は多いと思います。
私は買取店の宅配買取部門で、査定を5年以上担当してきた人間です。
実処理は毎月500件以上、申込時の概算見積もりまで含めれば月800件を超える量。
PCはもちろん、ゲーム機や家電まで数えきれないほど見てきました。
査定する側にいたから言えるのは、ネットに転がっている「相場表」は、そのまま鵜呑みにすると危ないということ。
この記事では、業者が実際にどこを見ていたかを、売る側=読者のあなたに立って正直に話します。
先に結論だけ。
ノートPCの買取額は、同じ型番でも状態で3〜5割変わります。
だから「自分のPCが相場のどのへんにいるか」を先に掴んでから、目的別に業者を選ぶのが一番損しません。
業者を横断で比べたい人は総合版の『パソコン買取おすすめ業者比較』を先に見てもOK。
この記事はノートPCに絞って深掘りします。
ノートパソコンの買取相場【メーカー・スペック別の目安】

まずは全体像
一般的な家庭用ノートで数千〜10万円前後、ビジネス向けや新しめの高スペック機なら10〜40万円台まで、というのが今の大まかな幅です。
ざっくり整理すると⋯
- エントリー(低スペック・数年落ち):数千〜8万円前後
- ミドル(人気メーカー・そこそこ新しい):10〜20万円前後
- ハイスペック(最新世代CPU・MacBook Proなど):20〜40万円台
ただしこれは、あくまで「美品・付属品あり・動作良好」を前提にした上限寄りの数字です。
ここが後で効いてくるので、頭の隅に置いておいてください。
メーカーで値段は決まらない。唯一の例外がApple【査定現場の実際】
意外に思うかもしれませんが、査定の現場では「このメーカーだから高くする」という値付けは、基本的にありませんでした。
はっきりした例外はApple(MacBook)だけです。
中古市場での需要が別格に高いので、買取基準表にもApple専用の価格枠が用意されていて、他メーカーとは切り離して高価買取していました。
ここは現場でも明確に扱いが違いました。
では他のメーカーはどう決めていたか。
答えはシンプルで、オークションやメルカリで「実際に売れている価格」を基準に相場を組んでいたんです。
つまり「◯◯製だから高い/安い」ではなく、「その型番が、いま中古でいくらで売れているか」がほぼすべて。
だから同じメーカーでも、型番・世代・状態が違えば評価は大きく変わります。
結果として実売で値が落ちにくいのは、需要が固いApple・Let’s note(法人中古)・ThinkPadあたり。
ただしこれも「メーカーが偉い」わけではなく、中古で買い手がつきやすいから相場が保たれている、という順番です。
「相場表どおりの値段」で売れない理由【査定額の決まり方】

ここがこの記事で一番伝えたいところです。
相場の目安を知ったうえで、その数字を「そのまま自分の査定額」と思い込むと、まずズレます。
査定額がどう決まるかを、内側から順に説明します。
相場表の価格は「完璧な状態」での最高値
業者サイトや相場まとめに載っている金額は、ほぼ「最上位構成・美品での最高値」です。
現場では、そこから状態・世代・付属品の有無でどんどん引いていくのが実際の流れでした。
相場表の数字は上限であって、あなたのPCの査定額そのものではない、とまず押さえてください。
中古相場は出品中でなく売れた価格で見る
中古の「相場」を調べるとき、フリマやオークションの出品中の価格を見る人が多いですが、あれは売れていない値段=希望価格です。
参考にするなら成約・落札済みの価格だけ。
そして買取額は、その中古実売価格のだいたい3〜5割に収まるのが一般的です。(残りは業者の再整備・保証・利益になります)
「8割くらいで買い取ってもらえるはず」と思っていると、期待と現実がかなり離れます。
実際、状態でこう減額されていく【査定現場の一例】
現場でいちばん多かったびっくりがこれです。
ホームページに載っている買取価格は、見た目もきれいで付属品も全部そろった、いわば「買ったときと同じ状態」で売ったときの価格。
そこから状態に応じて、実際にはこんな具合に引いていきます。
- 箱がない:−2,000円ほど
- 本体にダメージがある:−5,000円ほど
- 充電ケーブルがない:−2,000円ほど
- タバコの匂いがついている:−10,000円ほど
※金額はあくまで一例で、機種・業者・状態の程度で幅があります
「サイトの価格で売れる」と思って査定に出したら、思っていたよりずっと安くて驚く⋯。
これは本当によくあるパターンでした。
逆に言えば、付属品をそろえて状態を整えるだけで、この減額はかなり防げるということでもあります。(具体策は後半の「高く売るコツ」で)
相場は「なぜ」動く?査定現場で見ていた価格変動の正体

CPU世代の切り替わりで一段落ちる
新しいCPU世代が出ると、1つ前の世代は中古市場で一段安くなります。
査定側も基準を更新するので、「昨日まで◯円だったのに」が普通に起きます。
新モデル発表・型落ちのタイミング
これは現場でもはっきり出ていました。
新しい製品が発表されると、旧モデルの相場は下がる傾向があります。
とくにApple(MacBook)は、新モデルが出るたびに旧型の値が目立って落ちる。
実際、相場に詳しい人ほど、新モデルが発表される前に売りに来ることが多かったです。
裏を返せば、売り時は次のモデルが出る前。
発表を待ってから…と考えていると、そのぶん査定額が削られていきます。
【2026年の要注意】Windows 10サポート終了で今起きていること
Windows 10のサポートは2025年10月に終了しました。
これにより、Windows 11の要件(TPM 2.0・対応CPUなど。目安はIntel第8世代以降)を満たさない古いノートは、中古需要が細って値が付きにくくなっています。
逆に、Win11に上げられる世代のノートは相対的に評価が保たれやすい。
今このタイミングで古いノートが手元にあるなら、様子見せず早めに動いたほうがいいケースが多いです。
高く売れるノート/値が付きにくいノートの見分け方【査定側の本音】

高く付きやすい条件
- CPUが新しめ(Apple M系、Intel Core Ultra/第12世代以降が目安)
- SSD搭載・メモリ16GB以上
- 薄型軽量の人気モデル、Let’s note・ThinkPad・MacBookなど中古需要が固い機種
- 付属品(ACアダプタ・箱)が揃っている
値が付きにくい・買取不可になりやすい条件
- 5年以上前/Celeron・Pentiumの低スペック/HDDのみ/メモリ4GB
- バッテリー膨張、液晶のドット抜け・割れ、ヒンジのガタ
- ログインパスワードやアカウントロック(Apple IDなど)が残っている ← これは減額どころか、買取不可になりやすい最重要ポイント
現場での見極めは、実はシンプル
肌感でいうと、判断は驚くほどシンプルでした。
発売から間もない新しいノートは、ほぼ相場表の上限に近い金額が付く。
逆に古い機種はやはり厳しい。
ここまでは想像どおりだと思います。
ただし、「古い=ダメ」と決めつけないでください。
カスタマイズしていたり、需要のあるパーツが載っていたりすると、普通の相場とは別枠で値が付く可能性があります。
【要注意】カスタム機・良パーツ搭載機は、査定前に必ず伝える
これは損しないための実践的なコツです。
カスタムPCや価値あるパーツを積んでいる場合、査定に出す前に「ここを見てほしい」と伝えておいたほうがいい。
理由は、詳しくないスタッフに当たると、そのパーツの価値に気づかず普通の相場で査定されてしまうことがあるから。
せっかくの価値が金額に反映されないのは、本当にもったいない。
なので、カスタム機や良いパーツを載せた機種は、そこをちゃんと見て評価してくれる業者に出すのが安心です。
パソコン専門で、パーツ単位の査定に対応している業者を選びましょう。
なお、どこまで細かく見てもらう必要があるかは、機種によって変わります。
型番を調べれば相場が出る機種もあれば、中身を一つずつ見ないと値が決まらない機種もあります。
後者ほど、業者選びが金額に効いてきます。
ノートパソコンを高く売る5つのコツ【元査定マン監修】

- ACアダプタ・箱・説明書などの付属品をできるだけ揃える(特にACアダプタは動作確認に直結)
- 売る前のデータの扱いを正しく理解する。初期化はあくまで最低限で、消したつもりのリスクは別問題です。ここはデータ消去のリスクと正しい手順で詳しく解説しています
- 早めに売る。型落ち・世代交代を待つほど下がりやすい
- 外装を軽く清掃し、状態を整えてから出す(第一印象で減額幅が変わることも)
- 1社で決めず複数社で比較する。横断比較はパソコン買取おすすめ業者比較へ
減額の具体的な仕組みをもっと知りたい人は『査定で減額されるポイント』もどうぞ。
ノートパソコン買取のおすすめ業者【目的別】

「結局どこがいいの?」に、目的別で答えます。
買取業者によって、それぞれ特徴があるので、自分が売りたいノートパソコンの状態を見て買取業者を選ぶようにしましょう。
まず総合で比較したいなら
複数社の特徴を横並びで見たい人は、先に『パソコン買取おすすめ業者比較』を。
この記事の相場の知識と合わせて読むと、選びやすくなるはずです。
大手で安心感を重視するなら、パソコン高く売れるドットコムも候補です。
宅配・店頭・出張の3つから買取方法を選べて全国対応。
「まず動作するか」「箱や付属品はあるか」を入力するだけの無料査定があるので、相場観をつかむ最初の一社としても使いやすいです。
とにかく高値を狙いたいなら
宅配特化でコストを抑え、その分を買取額に回している専門店が狙い目です。
PC買取のYTH
は査定歴の長いバイヤーが対応する宅配買取で、高値を狙いたい人と相性がいい傾向です。
また、パソコン買取アローズ
は期間限定の買取額アップキャンペーンを打つことがあり、タイミングが合えば上乗せを狙えます。
ただし、アローズには買取対象外の条件があります。
動作しないパソコンと、Windows 8以前のパソコンは買取不可で、送っても1商品あたり2,000円の引取料・処分料がかかります。(公式の申込フォームに記載)
キャンセル時の返送料も自己負担です。
古い機種や、動作に不安がある機種を出すなら、対象の広い業者を選んでください。
この記事で言えばPC買取のYTH
です。
複数社に無料査定を出して、金額を見比べてから決めるのが一番確実です。
\ 公式サイトで無料査定 /
MacBook(Mac)を売るなら
記事の前半でも触れたとおり、Apple製品は中古需要が別格で、買取相場も底堅い。
だからこそ、Macは総合店に混ぜるよりMac専門に評価してくれる業者に出したほうが、価値をきちんと拾ってもらいやすいです。
箱に詰めて送るだけの宅配買取ならMac買取ネット
がその一つ。
新モデル発表で旧型の相場が動きやすいのもMacの特徴なので、売ると決めたら早めの査定がおすすめです。
古い・壊れ・ジャンクを売りたいなら
状態が悪くても、処分してしまう前に一度査定に出してみてください。
壊れ・ジャンクのPCでも、PC買取のYTH
は買取の対象にしています。
MacならMac買取ネット
も、状態が悪くても相談可能です。
パーツや基板に価値が残っていることは珍しくないので、まずは無料査定で「この状態でも値が付くか」を確かめるのが確実です。
PC以外もまとめて・手軽に宅配で出したいなら
PC本体だけでなく、周辺機器・ゲーム機・タブレットなどもまとめて手放したいなら、幅広いデジタル機器を扱うジャングル(Jan-gle)
が便利です。
買取キットに詰めて宅配業者に渡すだけのらくらく集荷で、家から出ずに一度に片づけられます。
比較表
各社の違いをざっくり一覧にしました。
業者名をタップすると、その業者の解説に移動します。
| 業者 | 買取方法 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| PC買取のYTH | 宅配専門 | PC特化。査定歴の長いバイヤーが対応し、宅配特化でコストを抑えて高価買取を狙う。壊れ・ジャンクも対象 | とにかく高く売りたい/壊れ・ジャンクも出したい |
| パソコン買取アローズ | 宅配 | 期間限定の買取額アップキャンペーンを実施することがある(※動作不良パソコン・Windows 8以前は買取不可。公式の申込フォームに記載) | タイミングを合わせて上乗せを狙いたい |
| Jan-gle(ジャングル) | 宅配(らくらく集荷) | スマホ・ゲーム機など幅広いデジタル機器に対応。らくらく集荷で手軽 | 周辺機器やゲームもまとめて手軽に出したい |
| Mac買取ネット | 宅配 | Mac専門。箱に詰めて送るだけ。状態が悪いMacも相談可 | MacBook・Macを専門店に見てほしい |
| パソコン高く売れるドットコム | 宅配・店頭・出張 | 大手・全国対応で、3つの買取方法から選べる | 買取方法を選びたい・大手の安心感を重視 |
※買取価格・手数料・キャンペーン内容は変動します。最新の条件は各公式サイトの無料査定でご確認ください。
よくある質問(FAQ)
まとめ:相場を知ってから、複数社に出すのが正解
最後に、査定していた側から要点だけ整理します。
- ネットの相場表は「美品・上限」の最高値。あなたの査定額は、そこから状態・付属品・世代で引かれた金額になる
- 中古相場を見るなら出品中でなく売れた価格。買取額はさらにその3〜5割が目安
- Appleは別格で相場が底堅い。売るなら新モデル発表の前
- 付属品をそろえて状態を整えるだけで、減額はかなり防げる
- カスタム機・良パーツ機は、その価値を見てくれる業者を選ぶ
そして一番のポイントは、1社の査定額を鵜呑みにしないこと。
無料査定はどこも料金がかからずノーリスクなので、2〜3社に出して金額を見比べてから決めれば、納得して手放しやすくなります。
まずは総合比較のパソコン買取おすすめ業者比較で、自分に合いそうな業者を見つけるところから始めてみてください。


