「グラボを買い替えて、古いのが余っている」
「メモリを増設したら、外したメモリが引き出しに眠っている」
PCパーツは、単体でも売れます。
ただ、どこに出すかで、同じパーツでも値段は大きく変わります。
私は以前、中堅リサイクルショップの宅配買取部署で、毎月500件以上のリユース品を査定していました。
PCパーツが単体で届いたときも、実際に値段を付けていた側です。
この記事では、業者がパーツの値段をどうやって決めているのかを、買い取る側の手順そのままでお話しします。
仕組みが分かれば、どこに売ればいいのか、提示された金額が妥当なのかを、自分で判断できるようになります。
結論|単体のパーツは「単品の買取実績」を出している業者へ

先に結論です。
単体のPCパーツは、公式サイトにパーツ単品の買取実績を出している業者に売るのがおすすめです。
理由はシンプルで、パーツを高く買えるかどうかは、その店が買い取ったパーツを売る先(販路)を持っているかどうかで決まるからです。
- 販路を持っている店は、相場に近い値段でも利益が出るので、高く買える
- 販路を持っていない店は、売れ残るリスクを買取価格に乗せるしかないので、安くなる
とはいえ、外から「この店は販路を持っているか」は分かりません。
そこで目印になるのが、単品の買取実績を公開しているかどうかです。
実績を出しているということは、単品のパーツを実際に買って、実際に売っているということだからです。
なぜそう言えるのか、買い取る側の中身から順に説明します。
PCパーツは単体でも売れる?

売れます。
グラフィックボード、メモリ、CPU、SSDなど、PCの中のパーツは、単体で買い取っている業者があります。
ただし、何でも値が付くわけではありません。
私のいた店では、ダメージが大きいものや、劣化が激しいものは、断るというより、10円や100円といった値段での引き取りになっていました。
売れる見込みがほとんど無いので、値段が付けられないということです。
逆に言えば、それ以外のパーツは、次に説明する方法で値段が付きます。
いくらで売れる?業者はこうやって値段を決めている

ここからが、買い取る側の中身です。
私のいた店では、パーツが届くと、次の手順で値段を決めていました。
型番を見て、ヤフオク・メルカリ・Amazonで相場を調べる
まず、パーツの型番を確認します。
その型番で、ヤフオク・メルカリ・Amazonのマーケットプレイスを調べて、実際にいくらで売れているかを見ます。
店の中に「このパーツは〇円」という決まった表があるわけではありません。
その時点で、その型番が市場でいくらで取引されているかが、値段の出発点です。
相場の調べ方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
買取価格は、相場の3割程度だった
調べた相場に対して、私のいた店では、買取価格をおおよそ3割程度に設定していました。
たとえば、メルカリで1万円前後で売れているパーツなら、買取価格は3,000円前後です。
「安すぎる」と感じるかもしれません。
でもこれは、店が買い取ったパーツを売るまでに、手間とリスクがかかるからです。
売れるまで在庫として抱え、売れなければ損になる。
その分が差し引かれています。
直近で売れていないパーツは、さらに安くなる
相場を調べるときは、いつ売れたかも見ていました。
- 数か月以内に売れているか
- 1年以内に売れているか
最近売れた実績があるパーツは、買い取ってもすぐ売れる見込みがあります。
反対に、しばらく売れた実績が無いパーツは、買っても売れ残るかもしれない。
だから、さらに安い値段になります。
箱なしは「箱なしで売れた価格」で見る
元箱や付属品が無いパーツも、買取はできます。
私のいた店では、同じように箱なしの状態で売れた実績を探して、その価格をもとに査定していました。
箱ありの相場で見て、そこから減額するのではありません。
最初から「箱なしの相場」で見る、ということです。
どうしても同じ状態の商品が見つからない場合は、近しい商品を見て買取価格を決めていました。
どこで売ればいい?値段の差は「販路」で決まる

同じパーツでも、店によって買取価格は変わります。
その差を生んでいるのが販路、つまり「買い取ったものを売る先をどれだけ持っているか」です。
同じ店でも、販路の強いジャンルは4〜6割で買っていた
これは、私のいた店の中で実際にあった話です。
私のいた店は、PCがそれほど強くありませんでした。
だから、PCパーツは相場の3割程度だったわけです。
一方で、販路が多くて強かったホビー系は、相場の4〜5割、商品によっては6割ほどで買い取ることもありました。
同じ店、同じ査定の仕組みでも、売る先がしっかりある品物ほど、高く買える。
少し高く買っても、確実に売れて利益が出るからです。
一般的なリサイクルショップでPCパーツの値段が伸びにくいのも、同じ理由です。
店頭の客層にパーツを買う人が少なく、売る先が限られるので、高い値段を付けられません。
「買取強化中」は、掛け率を上げているサイン
買取業者のサイトで「買取強化中」「〇%UP」という表示を見たことがあると思います。
これは、その店がそのジャンルの掛け率(相場に対する買取価格の割合)を上げているということです。
私のいた店でも、たとえばMacの買取を強化するときは、この割合を上げていました。
パーツの買取を強化している業者は、パーツを売る先があって、仕入れを増やしたい状態です。
狙い目と言えます。
PCパーツを単品で買い取ってくれるおすすめの業者
ここまでの話を踏まえて、公式サイトでパーツ単品の買取を明記している業者を紹介します。
どれも、公式ページで条件を確認したうえで載せています。
PC買取のYTH|宅配でまとめて送りたい人向け

- 公式のよくある質問で、グラフィックボード・メモリ・CPUなどの内部パーツだけでも買い取ると明記
- パーツ専用のページに、単品の買取実績を掲載
- 元箱や付属品が無いことを理由に、査定を断ることはないと明記
- 宅配買取専門(店舗への持ち込みは不可)
\ 送料・返送料ともに無料 /
パソコン高く売れるドットコム|メモリ1枚だけ・持ち込みしたい人向け

- 公式ページで、メモリ1枚から買取可能、箱や説明書が無くても買取可能と明記
- 2枚組・4枚組などのセットや、他のパーツとまとめて売ると、査定額が上がる場合があるとしている
- 店頭・出張・宅配の3つから選べる(持ち込みしたい人はここ)
\ 安心の上場企業運営 /
パソコン買取アローズ|値段の付くパーツをまとめて売りたい人向け

- パーツ専用のページがあり、パーツの買取実績を掲載
- 宅配買取専門
注意:アローズは、利用規約で、買取不可となった品(傷・破損や、市場価値の低い商品など)に1点につき2,000円の引取料がかかるとしています。査定額に納得できずキャンセルした場合の返送料も自己負担です。
相場が数百円のメモリ1枚などを送ると、かえって損をすることがあります。アローズは、ある程度値段の付くパーツ向けです。
\ 査定料・送料は無料 /
パソコン本体もあわせて売りたい方や、ほかの業者とも比べたい方は、パソコン買取全体のおすすめ業者も参考にしてください。
お店とフリマ、どちらで売るべき?

手間をかけられるなら、フリマやオークションで自分で売るほうが、手元に残る金額は多くなりやすいです。
業者は相場の何割かで買うので、その差の分だけ、自分で売るほうが有利になります。
ただし、自分で売る場合は、次のことをすべて自分で引き受けることになります。
- 意外と高い手数料:たとえばメルカリでは、売れると販売価格の10%が販売手数料として引かれ、売上を口座に移すときにも振込手数料が200円かかります(メルカリ公式ヘルプより)。1万円で売れても、手数料だけで1,000円以上が差し引かれ、さらに送料も自分持ちです
- 写真を撮り、説明を書き、出品する手間
- 売れるまで待つ時間(売れ残ることもある)
- 「動かない」「説明と違う」といった購入者とのトラブル
私の考えは、高額なパーツを持っていて、この手間とリスクを引き受けられる人は自分で売る。
そうでなければ業者に出すです。
業者に出せば、値段は相場より下がりますが、その分の手間とリスクを業者が引き受けてくれます。
自作PCを丸ごと売るか、パーツにばらして売るかで迷っている方は、こちらも参考にしてください。
PCパーツを高く売るには

売り時は「売ろうと思ったとき」
売り時に迷う方は多いですが、私の答えはシンプルです。
売り時は、売ろうと思ったときです。
PCパーツは、古くなるほど買取価格が下がる品物です。
特に、新しい世代のパーツが出ると相場は一段下がります。
「そろそろ次の世代が出そうだ」と感じているなら、なおさら早めに動きましょう。
さっき説明したとおり、業者は「最近売れた実績」を見て値段を決めます。
時間がたつほど、その型番が売れる機会は減っていき、値段も下がっていきます。
迷っている間にも、値段は下がります。
売ると決めたら、早めに動くのが一番です。
型番と付属品をそろえる
型番が分からないと、業者は相場を調べられません。
パーツ本体のシールや元箱、購入履歴などで、型番を確認しておきましょう。
元箱・付属品は、無くても売れますが、そろっているほうが値段は上がりやすくなります。
相場を調べてから査定に出す
自分でも、ヤフオクやメルカリで、その型番がいくらで売れているかを見ておきましょう。
相場が分かっていれば、業者の提示額が相場の何割なのかを、自分で計算できます。
業者の公式サイトに載っている買取実績と、フリマで売れた価格を並べてみるのも一つの方法です。
その業者がだいたい相場の何割で買っているのかが見えてきます。
買取強化中の業者を選ぶ
前に説明したとおり、「買取強化中」は、その店がパーツを欲しがっているサインです。
同じパーツでも、強化中の業者のほうが高くなりやすくなります。
複数の業者で査定を取る
店によって販路が違うので、同じパーツでも提示額は変わります。
2〜3社で査定を取って比べましょう。
買取に必要なもの

身分証明書
身分証明書は必ず必要です。
私のいた店でも必ず確認していましたし、身分証を求めない買取業者は見たことがありません。
宅配買取でも、身分証のコピーを同封するか、アップロードするのが一般的です。
運転免許証やマイナンバーカードなど、手元の身分証を用意しておきましょう。
事前の申し込み
品物を送る前に、必ず申し込みをしてください。
申し込みをせずに、いきなり業者へパーツだけを送るのはNGです。
宅配買取は、申し込み → 送付 → 査定 → 入金、という流れで進みます。
型番が分かるもの・付属品
前の章のとおり、型番が分かると査定がスムーズです。
元箱や付属品があれば、一緒に送りましょう。
売るときの注意点

SSD・HDDはデータを消してから
SSDやHDDには、あなたのデータが残っています。
売る前に必ず消去しましょう。
心配なら、プチプチで包んで送る
宅配買取で気をつけたいのが、配送中の傷です。
査定する側からすると、届いたパーツに傷があっても、それが配送中についたものなのか、もともと付いていたものなのかは、見分けるのが難しいのが正直なところです。
余計な減額を避けたいなら、パーツはプチプチ(緩衝材)で包んでから箱に入れると安心です。
送る前に、業者の買取条件を確認する
業者によって、買い取る品目や、キャンセル時の返送料、値段が付かなかった品の扱いが違います。
特に、値段が付かない品に引取料がかかる業者に、相場の安いパーツを送ると、かえって損をすることがあります。
送る前に、公式サイトの条件を確認しておきましょう。
よくある質問
まとめ|パーツの値段は「売る先」で決まる
- PCパーツは単体でも売れる。ただし、ダメージが大きいものはほぼ値段が付かない
- 業者は、型番でヤフオク・メルカリ・Amazonの相場を調べ、その何割かで買取価格を決める(私のいた店では3割程度)
- 直近で売れていないパーツは、さらに安くなる
- 買取価格の差は「販路」で決まる。同じ店でも、販路の強いジャンルは4〜6割で買っていた
- 売り先は、単品の買取実績を公開している業者を選ぶ
- 売り時は、売ろうと思ったとき。迷っている間にも値段は下がる
- 身分証は必ず用意し、送る前に必ず申し込む
型番を確認して、相場を調べて、2〜3社で査定を取る。
この順番で動けば、パーツを安く手放すことはありません。
\ パーツ単品の買取を明記 /


