使わなくなったMacを売ろうと調べはじめると、「Macは高く売れる」という話ばかりが出てきます。
ただ、実際に業者を探しはじめると手が止まる方が多いはずです。
Mac専門を名乗る業者、大手の総合買取、近所のリサイクルショップ。
どこも「高価買取」と書いてあって、何を基準に選べばいいのかがわかりません。
不安になるのは当然だと思います。
買取価格の決まり方は業者側しか知らない情報だからです。
しかもMacは、パソコンのなかで業者ごとの価格差がもっとも大きくなりやすいカテゴリです。
同じ機種、同じ状態で出しても、送り先を間違えると数万円単位で損をすることがあります。
この記事では、宅配買取の査定を月500件以上・5年以上担当していた元査定マンの立場から、Macの査定金額の目安、なぜ業者間でここまで差が出るのか、その差を見抜くために素人でも確認できるポイント、そしておすすめの買取業者をお伝えします。
読み終わるころには、「なんとなく有名だから」ではなく、自分の基準でMacの売り先を選べる状態になっているはずです。
Macは、パソコンのなかで唯一「別枠」で査定される

一般的なパソコンは、メーカー名では値段がつかない
まず前提として、パソコンの買取価格はメーカーのブランド力で決まるわけではありません。
査定の現場で見ているのは、その機種が中古市場で実際にいくらで売れているかという取引データです。
フリマアプリやオークションの落札価格を追いかけて、そこから逆算して買取価格が決まります。
有名メーカーの高かったパソコンでも、中古で売れていなければ値段はつきません。
逆に無名でも需要があれば高く買い取られます。
ただしAppleだけは、専用の高額テーブルが存在する
そのなかでAppleだけは扱いが違います。
多くの買取業者が、Apple製品専用の買取テーブルを別に用意しています。
理由は単純で、Macは中古でも買い手がつくからです。
型番の種類が少なく状態の判断がしやすいこと、OSのサポート期間が長いこと、そして中古でも「Macが欲しい」という指名買いの需要が安定していること。
この3つが揃っているカテゴリは、パソコンではAppleくらいです。
買取価格の目安は、実売価格の50〜60%
現場の感覚として、買取価格の目安は次のようになります。
| 種類 | 買取価格の目安(中古実売価格に対して) |
|---|---|
| 一般的なWindowsパソコン | 約30〜40% |
| Mac | 約50〜60% |
たとえば中古市場で10万円前後で売られているMacなら、状態がよければ5万〜6万円程度が期待値の目安になります。
一般的なパソコンより明らかに高い水準です。
一般的なパソコンとMacでは、査定に使うテーブルそのものが別物でした。同じ『パソコン買取』でも、中身の計算はまったく違います
一般的なパソコンの相場の考え方は、『パソコン買取相場の調べ方をまとめた記事』で詳しく解説しています。
査定の基準そのものについては『査定基準の全体像を解説した記事』をご覧ください。
Mac・MacBookの査定金額の目安【2026年7月時点】


ここからは、実際の金額感をお伝えします。
なお、以下は複数の買取業者が公開している買取価格表を横断して、幅でまとめたものです。
特定の1社の価格ではありません。
理由は後ほど詳しくお伝えしますが、業者によって金額が大きく違うため、1社の数字だけを載せても目安になりにくいからです。
※すべて上限買取金額ベース。状態・付属品・時期によって変動します。
MacBook Air(13インチ・標準構成)
| モデル | 査定金額の目安 |
|---|---|
| M5(2026)16GB/512GB | 約10万〜15万円 |
| M4(2025)16GB/256GB | 約8万〜11万円 |
| M3(2024)8GB/256GB | 約5万〜8万円 |
| M2(2022)8GB/256GB | 約5万〜7万円 |
| M1(2020)8GB/256GB | 約3万〜6万円 |
| Intel搭載モデル(2018〜2020) | 約1万〜3万円 |
注目していただきたいのはM1(2020)の行です。
約3万〜6万円と、幅が2倍あります。
同じ機種、同じ構成でこれだけ開くという事実が、この記事でいちばんお伝えしたいことの入口になります。
MacBook Pro(14・16インチ)
| 世代 | 査定金額の目安 |
|---|---|
| M5 Pro / M5 Max(2026) | 約31万〜51万円 |
| M5(2025・14インチ) | 約18.5万〜22.5万円 |
| M4 Pro / M4 Max(2024) | 約15万〜30万円 |
| M3 Pro / M3 Max(2023) | 約14.5万〜25万円 |
| M2 Pro / M2 Max(2023) | 約12.5万〜20.5万円 |
| M1 Pro / M1 Max(2021) | 約10万〜16万円 |
MacBook Proは、同じ年式でも構成によって2倍以上変わります。
たとえば2023年のM3世代でも、無印14インチの8GB/512GBと、M3 Maxの36GB/1TBでは倍以上の開きがあります。
つまりProの場合、「2023年のMacBook Proです」という申告だけでは正しい査定になりません。
メモリ容量とGPUコア数まで伝えることが重要です。
MacBook Pro(13インチ)
| モデル | 査定金額の目安 |
|---|---|
| M2(2022)8GB/256GB | 約6.5万〜8万円 |
| M1(2020)8GB/256GB | 約5.5万〜7万円 |
| Intel搭載モデル(2018〜2020) | 約1.7万〜3万円 |
iMac・Mac mini・Mac Studio(デスクトップ勢)
| ライン | 査定金額の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| iMac | 約1.2万〜9.6万円 | 発売から4年以上経つと数千円台まで落ちる傾向 |
| Mac mini | 約1.2万〜12.9万円 | 6年以上前のモデルは値段がつかないことが多い |
| Mac Studio | 個別見積もり推奨 | 流通量が少なく、公開価格表を出している業者が限られる |
デスクトップ勢で気をつけていただきたいのが、iMacの「4年」という区切りです。
ノートに比べて価格の落ち方が急で、しかも大型で処分にお金がかかるため、「まだ使えるから」と置いておくと売り時を逃しやすいラインです。
相場を自分で確認する方法
上の表はあくまで目安です。
ご自身で確認したい場合は、次の手順が確実です。
- フリマアプリやオークションで、お持ちの機種名・容量で検索する
- 「売り切れ」「落札済み」で絞り込む(出品中の価格は希望価格であって、売れた価格ではありません)
- 直近3ヶ月〜1年で、最低3件は確認する
- そのなかの最安値をベースにする
- その金額の50〜60%が、Macの買取価格の目安
出品中の価格を見てしまうと、実際の相場より高く見積もってしまいます。
必ず「売れた価格」で確認してください。
付属品が揃っているかで、数千円〜1万円以上変わる
Macの査定で見落とされがちなのが付属品です。
Macの純正付属品は、それ自体が高値で取引されています。
純正の電源アダプタが欠けているだけで数千円、外箱がないだけでも1,000円以上の減額になることは珍しくありません。
両方揃っていないと、1万円以上下がる可能性もあります。
逆に言えば、付属品が完全に揃っていれば相場の上限で買い取られやすくなります。
押し入れを探して、アダプタと箱が残っていないか確認してから申し込むだけで、金額が変わります。
Macは付属品が揃っているかどうかで、上限で買えるか減額かがはっきり分かれます。箱が残っているなら、ぜひ一緒に送ってください。
それでも「どこに売るか」で数万円変わる


ここからが、この記事の本題です。
Macは、業者間の価格差がもっとも大きいカテゴリ
査定の現場にいた実感として、Macは業者ごとの買取価格の差が特に大きいカテゴリでした。
数字で裏付けを取ったわけではありませんが、傾向としてははっきりと感じていました。
そして今回、実際に複数の買取業者が公開している価格表を突き合わせてみたところ、同じMacBook Air M1(2020)で、業者によって上限買取金額が2倍近く違うケースが確認できました。
前の章の表で幅が広かったのは、このためです。
3万円で売るか、6万円で売るか。
機械の状態ではなく、送り先を変えるだけで3万円変わるということです。
差が生まれるいちばん実務的な理由は「キャンペーン」
なぜここまで開くのか。
構造的な理由は次の章でお伝えしますが、日々の価格差としてもっとも大きく効くのは、実は買取キャンペーンの有無です。
Macは買取業者にとって人気商品なので、キャンペーンの対象になりやすい商材です。
とくに新しいモデルが発売された直後は、買い替えで売りに出す人が一気に増えます。
この山を取りにいきたい業者は、期間限定で買取価格を上乗せします。
一方で、そこに反応しない業者は通常価格のままです。
これは推測の話ではありません。買取業者は「買取金額30%UP」といった形で、キャンペーンを公式に打ち出しています。
率で言われるとピンとこないかもしれないので、金額に置き換えてみます。
| 通常の買取価格 | 30%UP時 | 差額 |
|---|---|---|
| 3万円 | 3万9,000円 | 9,000円 |
| 5万円 | 6万5,000円 | 1万5,000円 |
| 10万円 | 13万円 | 3万円 |
機械の状態は何も変わっていないのに、申し込むタイミングと相手を変えるだけで、これだけ動きます。
つまり読者の方にとって重要なのは、次のことです。
Macの買取価格は「業者の実力」だけでなく「そのときキャンペーンをやっているか」でも動く。
だから1社だけで決めてはいけない。
なお、キャンペーンは常時やっているわけではありませんし、内容も入れ替わります。
申し込む前に各社のトップページを見て、そのとき何をやっているかを確認するだけでも違います。
「Mac専門店だから高い」とは限らない
もうひとつ、よくある誤解をお伝えしておきます。
Mac専門を名乗っている業者が、必ずしも高いわけではありません。
逆に、パソコン専門ではない業者がMacだけは強い、ということもあります。
看板に書いてあることと、実際の買取価格は別物です。
では何を見ればいいのか。
次の章でお伝えします。
業者が「高く買える理由」は3種類ある


買取業者のサイトを見ると、どこも「高価買取が可能な理由」を掲げています。
ただ、よく読むと主張の中身は大きく3つに分かれます。
そしてこの3つは、価格に対する効き方がまったく違います。
① 出口の幅 = 価格の「天井」を決める
1つめは、買い取ったMacをどこで売るか、という販路の話です。
自社のECサイトを持っている、複数のマーケットプレイスに出している、法人向けの卸ルートがある。
こうした出口を多く持っている業者ほど、高く売れる先を選べます。
高く売れるなら、高く買えます。
これが価格の天井を決めます。
出口が弱い業者は、どれだけ企業努力をしても一定以上の金額は出せません。
② コスト構造 = 「上乗せ余地」を決める。ただし限界がある
2つめは、経費の話です。
「実店舗を持たないので、その分を買取価格に還元できます」という説明は、宅配買取の業者がよく使います。
これは事実で、店舗の家賃や販売スタッフの人件費がなければ、その分を上乗せできます。
ただし、削れる経費には上限があります。
コスト削減で出せる金額には天井があり、①の販路の強さのように青天井にはなりません。
「実店舗がないから高い」は、高く買える理由としては下位互換です。
それだけを掲げている業者は、そこが強みの限界かもしれない、という見方ができます。
③ 出口の速さ = 価格の「安定性」を決める
3つめが、いちばん語られない要素です。
買い取った商品をどれだけ早く売り切れるか。
これが買取価格の安定性を左右します。
在庫が滞留する業者は、倉庫が埋まってくると買取価格を下げます。
逆に、仕入れたそばから売れていく体制がある業者は、価格を下げずに買い続けられます。
私が以前いた業者は、店舗が複数あってスタッフも多く、経費は決してかかっていないほうではありませんでした。ただ、店舗があるということは買い取った商品をすぐ販売できるということです。とくにMacはすぐ売れるので、高い買取価格を維持しやすい環境でした
つまり、実店舗があることは②では不利ですが、③では有利に働きます。
「店舗があるから安い」も「店舗がないから高い」も、どちらも単純化しすぎです。
見るべきはコストだけでなく、出口の幅と速さを含めた全体です。
素人でも見抜ける手がかりは「買取価格表の更新日」


とはいえ、販路の広さや在庫の回転速度は、外からは見えません。
読者の方が実際に確認できる手がかりをお伝えします。
まず、買取価格表を公開しているか
機種ごとの買取価格表をサイトで公開できるということは、その業者が「その機種がいくらで売れるか」を把握しているということです。
出口の値段が読めていなければ、価格表は作れません。
読めていない業者は「実物を拝見してから」としか言えません。
ただし、見るべきは表の有無ではなく「更新日」
ここが重要です。
価格表があるだけでは意味がありません。
中古相場は動きます。
まじめに更新している業者は、相場が下がればすぐ数字を下げます。
一方、更新が止まっている業者の表には、古い価格がそのまま残ります。
つまり、表の数字だけを比べると、正直に更新している業者ほど安く見えてしまうという逆転が起こります。
表の金額は「上限」であって、約束ではありません。
古い高値の表を見て送っても、実際の査定では下げられます。
ですので、価格表を見るときは金額より先に、更新日が書いてあるか、それがいつかを確認してください。
信頼できる業者は「2026年◯月◯日更新」と明記し、あわせて価格が変動する旨も添えています。
更新が止まっているサインの見分け方
もうひとつ、現場的な見分け方をお伝えします。
価格表で「新品」と「中古」の金額が同じになっている行は、更新が止まっている可能性があります。
本来この2つには差がつくはずで、同額のまま並んでいるのは、その機種のデータが長く触られていないサインです。
新しい機種だけ新品と中古に差があり、古い機種は全部同額⋯。
という表になっていたら、古い機種の価格は参考程度に見ておくのが安全です。
更新日が明記されていて、全機種の自動見積もりが用意されている業者なら、まず目安を掴む相手として安心です。
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Mac買取おすすめ業者5選


ここまでの3軸(出口の幅・コスト構造・出口の速さ)をふまえて、実際の業者をご紹介します。
重要な前提として、この記事では「1社に絞って申し込む」ことをおすすめしません。
Macは前述のとおりキャンペーンで動く商材なので、複数社で見積もりを取って比べるのが確実です。
以下は「まず当たるべき5社」としてお読みください。
早見表
| 業者名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Mac買取ネット | Apple製品専門・全機種の価格表と自動見積もりを公開 | まず目安の金額を知りたい |
| PC買取のYTH | 販売ルートから最も高い売り先を選定と明言・査定員の経験を公開 | カスタム機・状態が特殊 |
| パソコン高く売れるドットコム | 東証上場・自社EC運営・全国13拠点 | 安心感を重視したい |
| Jan-gle | 実店舗と自社通販を運営・他店対抗の交渉が可能 | 他社見積もりを持って交渉したい |
| パソコン買取アローズ | 買取金額を公開・宅配買取専門 | 相場の目安を掴みたい |
Mac買取ネット


運営はGEEKS株式会社。
Apple製品専門の宅配買取サービスです。
買取から販売までを自社で一貫して行い、複数のネット市場で販売するシステムを自社構築しています。
買取・販売価格のデータベースを自社で持ち、常時更新しているとしています。
出口の幅が明確に強いタイプです。
MacBook、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Mac Pro、Mac Studioと、全ラインの買取価格表を公開しています。
さらに型番から自動見積もりができるので、送る前に金額の目安が確認できます。
機種によっては、他社の公開価格より低い数字が出ている場合があります。
とくに数年前のモデルは、価格表の更新タイミングによって実勢とずれていることがあるため、表の金額だけで判断せず、他社と比較することをおすすめします。
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PC買取のYTH


運営は株式会社YTHサービス。埼玉県川口市に拠点を置く、宅配買取専門の業者です。
「徹底した市場調査により相場を把握し、豊富な販売ルートから最も高い販売先を選定する」と明言しています。
同時に「宅配買取に特化して販売コストを削減している」とも述べており、出口の幅とコスト構造の両方を掲げている珍しいタイプです。
査定はパソコンバイヤー歴5年以上のスタッフのみが担当。
査定者の経験年数を明示している業者は多くありません。
故障品やパーツ単位の査定にも対応しています。
機種ごとの買取価格表ではなく買取実績の公開なので、事前に正確な金額を知るには問い合わせが必要です。
査定だけでもOKです。送料・返送料・キャンセル料がすべて無料なので、金額を見てから決められます。
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パソコン高く売れるドットコム


運営は株式会社マーケットエンタープライズ。
東証プライム上場企業です。
中古販売EC「ReRe」を自社運営し、ヤフオクストアでは2024年のベストストアアワード総合賞1位を受賞。
全国13拠点のリユースセンターを持っています。
出口の幅と出口の速さの両方が強いタイプです。
店頭・宅配・出張の3つから選べます。
iMacのような大型のデスクトップを売る場合、出張買取が使えるのは実質的なメリットです。
機種別の価格表ではなく事前査定フォーム型のため、申し込み前のざっくりした比較はしにくい形式です。
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Jan-gle(ジャングル)


運営は株式会社パステムセゾン。
秋葉原と大阪に実店舗を構えています。
実店舗に加えて「ジャングルWEB通販」という自社ECで中古パソコンを販売しています。
出口の幅と出口の速さを併せ持つ構造です。
他店対抗を明言しており、価格交渉ができます。
他店の査定額より低い場合は相談可能としているので、他社の見積もりを取ってから当たると効果的です。
この記事で「複数社に見積もりを」とお伝えしている理由のひとつが、こうした交渉余地を活かせるからです。
機種別の価格表は公開されていないため、まずは見積もりを取る必要があります。
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パソコン買取アローズ


運営は株式会社GlobalArrows。
宅配買取専門店です。
「店舗を持たずコストカットを徹底し、買取価格に反映している」という説明を掲げています。
コスト構造を主軸としたタイプで、販路については公開情報からは確認できませんでした。
買取金額を公開しているため、依頼前におおよその価格がわかります。
ただし、動作不良のパソコンと、Windows 8以前のパソコンは買取対象外です。
送っても買い取ってもらえず、1商品あたり2,000円の引取料・処分料がかかります(公式の申込フォームに記載)。
キャンセル時の返送料も有料です。
起動しないMacや、アクティベーションロックが解除できないMacは、ここには送らないでください。
前述のとおり、コスト削減型の説明は上乗せの余地に限界があります。
この記事では「相場の目安を掴むための1社」として位置づけています。
1社目ではなく、比較対象のひとつとしてお使いいただくのがよいと思います。
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Apple Trade In(下取り)と買取業者、どちらが得か


Macを手放す方法として、Apple公式のTrade Inを検討される方も多いと思います。
金額だけなら、買取業者のほうが高くなりやすい
結論から言うと、金額を優先するなら買取業者のほうが有利です。
Apple公式サイトに掲載されている最大下取り額は、次のとおりです(2026年7月時点)。
| お使いのデバイス | 最大下取り額 |
|---|---|
| MacBook Pro | 最大111,000円 |
| MacBook Air | 最大74,000円 |
| iMac | 最大52,000円 |
| iMac Pro | 最大22,000円 |
| Mac mini | 最大56,000円 |
| Mac Studio | 最大137,000円 |
| Mac Pro | 最大206,000円 |
ここで注意していただきたいのは、これが製品ライン全体の上限だという点です。
「MacBook Proなら最大111,000円」ということは、どんなに新しく、どんなに高い構成のMacBook Proでも、Trade Inでは111,000円を超えないということです。
買取と比べると、差は3〜4倍になる
前の章でお伝えした買取相場と並べてみます。
| 機種 | Trade In上限 | 買取の目安 | 差 |
|---|---|---|---|
| MacBook Pro(M5 Max・2026) | 111,000円 | 約51万円 | 約4.6倍 |
| MacBook Pro(M4 Max・2024) | 111,000円 | 約30万円 | 約2.7倍 |
| MacBook Air(M5・2026上位構成) | 74,000円 | 約22万円 | 約3倍 |
さらに象徴的なのが、2021年のM1 Pro搭載MacBook Proです。
買取なら約10万5,000円〜11万3,000円。
5年前の機種が、Appleの提示するMacBook Pro全体の上限(111,000円)とほぼ同額です。
つまり、新しいMacBook ProをTrade Inに出しても、5年落ちを買取に出した場合と大差ない金額にしかならない、ということが起こり得ます。
なぜここまで違うのか。
下取りは「新しい製品を買ってもらうための値引き」であって、その機体の価値を最大化するための仕組みではないからです。
機種ごとにおおよその枠が決まっていて、状態のよさが十分に反映されません。
ただし、デスクトップ勢は差が小さくなります
公平にお伝えしておくと、すべてのMacで3倍以上の差がつくわけではありません。
iMacの買取相場は約1.2万〜9.6万円、Mac miniは約1.2万〜12.9万円です。これに対してTrade Inの上限はiMacが52,000円、Mac miniが56,000円。中位以下の構成であれば、Trade Inのほうが有利になるケースもあります。
とくにiMacは大型で梱包が大変なので、「手間を考えたらTrade Inで十分」という判断は合理的です。
なお、Apple公式サイトに掲載されているのは最大額のみで、実際の下取り額は査定を経て決まります。状態によって上限から前後します。
それでもTrade Inを選ぶ価値がある場合
一方で、Trade Inには明確なメリットもあります。
- 新しいMacの購入と同時に完結するので、手間が最小限
- Apple公式なので、データの扱いに不安が少ない
- 買い替えが前提なら、購入代金からそのまま差し引ける
「数万円の差より手間を省きたい」「そもそも買い替える」という方には、Trade Inは合理的な選択です。
メーカー下取りと買取の違いについては、『下取りと買取の違いを詳しく比較した記事』でパソコン全般の観点から解説しています。
売る前にやっておくべき、Mac特有の準備


Macには、Windowsパソコンにはない固有の手順があります。
ここを飛ばすと、買取自体を断られます。
まずは「消去アシスタント」を使えるか確認する
Macを売る前の準備は、お使いの機種によって手順が変わります。
まず次の条件を確認してください。
【条件】macOS Monterey(12)以降で、Appleシリコン搭載機、またはT2セキュリティチップ搭載のIntel機(おおむね2018年以降のモデル)
この条件を満たしていれば、「消去アシスタント」という機能が使えます。
これを使うのがもっとも簡単で、もっとも確実です。
この機能のいいところは、データの消去と同時に、iCloudからのサインアウトと「探す」(アクティベーションロック)の解除まで自動で行ってくれる点です。
売却前にやるべきことが、これ1本でほぼ完了します。
条件を満たさない場合(2017年以前のIntel機など)
古いIntel機の場合は、手動で進める必要があります。
順番が重要です。
- 先に「探す」をオフにする — システム設定 → Apple ID → iCloud →「Macを探す」をオフ
- Apple IDからサインアウトする
- 起動時に「command + R」でリカバリーモードに入る
- ディスクユーティリティで起動ディスクを消去
- macOSを再インストール
ディスクを消してからでは「探す」をオフにできません。
必ず1と2を先に済ませてください。
アクティベーションロックが残っていると、買取自体を断られます
「探す」がオンのまま届いたMacは、次の所有者が使えません。
そのため多くの買取業者は、減額ではなく買取自体をお断りします。
Apple公式のTrade Inも同様に対象外です。
ロックがかかったまま届いても、こちらでは解除できません。お客様にご連絡してご対応いただくか、難しければ返送、というのが実際の流れでした。
ただし、解除できない場合でも有償での処分を受け付けている業者はあります。
費用は2,000〜3,000円程度が目安です。
売ることはできませんが、情報が入ったまま捨てるよりは安全です。
初期化してから送っても、査定はできます
「初期化すると査定できなくなるのでは」と心配される方がいますが、初期化後の状態でも動作確認は問題なくできます。
業者によっては代わりに消去してくれますが、ご自身で済ませてから送るほうが安心です。
データ消去の考え方全般については、『パソコンのデータ消去について解説した記事』をご覧ください。
売却前の準備全体は『売る前のチェックリスト記事』にまとめています。
Macを少しでも高く売るためのコツ


カスタマイズしている場合は、必ず申告する
メモリやストレージを増設している場合は、申し込みの時点で伝えてください。
一般的なパソコンの例になりますが、メモリを8GBから64GBに増設した機体で、申告があった場合となかった場合では1万5,000円ほど査定額が変わったことがあります。
逆に、増設したパーツを外して売ると、その分は当然下がります。
Mac専門の業者であれば、申告がなくても構成を確認してくれることがほとんどです。
ただし、伝えておけば確実です。
においは、想像以上に大きな減額要因になる
意外に思われるかもしれませんが、においは大きな減額対象です。
タバコのにおいが強く染みついている機体で、1万円ほど下がったことがあります。
においは洗浄で完全には落とせず、販売後にクレームや返品になるリスクが高いためです。
保管環境に心当たりがある場合は、送る前に外装を清拭しておくだけでも印象が変わります。
ちょっとした汚れやキズでは、実は減額されない
一方で、過剰に心配しなくていいこともお伝えしておきます。
修理が必要なレベルの損傷は減額対象ですが、軽い汚れや小さなキズでは減額されないことがほとんどでした。
天板の細かいスレや、使用感のある程度のテカリは、査定にほとんど影響しません。
ただし、この3つは実際に減額されます
Mac特有の項目として、次の3つは減額対象です。
| 症状 | 具体的には |
|---|---|
| バッテリーの著しい劣化・膨張 | 充放電回数が多い、最大容量が大きく落ちている、底面が浮いている |
| 液晶のコーティング剥がれ | 画面に白いモヤのような模様が出る症状 |
| バタフライキーボード世代の不具合 | キーの反応不良・押しても入力されない |
なぜこの3つだけ減額されるのか。
どれも、販売する前に修理が必要になるからです。
買取業者は買い取ったMacを再販します。
修理が必要な状態なら、その費用を先に見込んで査定額を出します。
つまり減額幅は「その症状を直すのにいくらかかるか」で決まります。
実感としては、状態がひどい場合は8,000円以上下がることが多かった印象です。
ただし、Apple正規の修理料金よりは小さい額に収まることがほとんどです。
買取業者はApple正規の修理に出すのではなく、自社で修理したり部品を調達したりするため、正規料金がそのまま差し引かれるわけではありません。
逆に言えば、Apple正規の修理費用を調べれば、減額幅の「上限の目安」がわかります。
修理してから売ったほうが得か、そのまま売ったほうが得かも、この比較で判断できます。
減額は感覚で決めているわけではありません。『これを直していくらで売れるか』から逆算しています。だから直せる範囲の故障なら、値段はつきます。
売り時は「新機種の発表前」が狙い目。ただし断言はできません
多くのサイトが「新機種の発表前に売るべき」と書いています。
これは半分正しく、半分は言い切れません。
発表前が狙い目である理由は、買取価格表がまだ更新されていないからです。
旧モデルの価格が高いまま残っている期間があり、そこを取れると得をします。
ただし発表後は読めません。
新機種が出ると、業者は一斉に買取表を更新します。
このときどう動くかは、そのタイミングで何が売れ筋かによって変わります。
下がることもあれば、買い替え需要のキャンペーンで一時的に上がることもあります。
さらに現在は、古いモデルでも中古需要が高い状態が続いています。
そのため、価格が高い水準のまま維持される可能性もあります。
現実的な結論としては、次のようになります。
「発表前に売れば必ず得」とまでは言えません。
ただし、まだ更新されていない買取価格表は取りにいく価値があります。
よくある質問
まとめ
Macは、パソコンのなかでも高く売れるカテゴリです。
中古実売価格の50〜60%が目安で、一般的なパソコンの30〜40%を大きく上回ります。
ただし、それは正しい売り先を選べた場合の話です。
同じ機種でも業者によって2倍近い差が出ることがあり、その差はキャンペーンの有無と、業者の販路の強さから生まれます。
業者を見るときは、次の3つで考えてみてください。
- 出口の幅 — 販路を多く持っているか(価格の天井を決める)
- コスト構造 — 経費が軽いか(上乗せ余地。ただし限界がある)
- 出口の速さ — 買い取ったものをすぐ売れるか(価格の安定性)
そして、素人でも確認できる手がかりは買取価格表の更新日です。
金額そのものより、いつ更新されたかを見てください。
最後にもう一度お伝えします。
Macは1社で決めないでください。
複数社に見積もりを出すだけで、数万円変わることがあるカテゴリです。
査定は無料でキャンセルも自由なので、リスクはありません。
\ おすすめ1位! /
\ おすすめ2位! /





